トロントのスタバで1年間働いてみて【カナダ・ワーホリ】
Hi!コーヒーは大好きだけどカフェインにやられてよくお手洗いに行く今日この頃みなさんいかがお過ごしでしょうか。
ツイッターから来てくださる方はご存知かもしれませんがこの度、約1年間勤務したトロントのスタバを退職いたしました。
正確には11ヶ月ですし、コロナで1ヶ月半ほど働いてない期間がありましたが”約”1年間ということにしておきましょう笑
退職の理由としては単純にワークパーミットが切れたからです笑
大学院に通うためにスタディーパーミットを申請中なのですが、ワーク→スタディパーミットの切り替えの場合は申請中は働くことができず、学校が始まるまでは働けないので一応籍は残っていますがトロントでのスタバ勤務は終了しました。
トロントからカルガリーに引っ越すのですが、学校が始まってからの移籍先の店舗がこちらでできたコネクションのおかげで確定したのでちょっと休憩の期間っていう感じになると思います。
ということで、今回はカナダはトロントのスタバで1年間働いてみての感想とかをつらつらと綴っていこうと思います。
海外での初仕事
アメリカの大学に1年ほど交換留学に行ったことはありますがその時は全く働いていなかったので今回のカナダのスタバの仕事が初めての海外での仕事になりました。
働き始める前はもちろん緊張しましたし、自分の英語力が大丈夫なのかとか、スタバって覚えること多くてやばいんじゃないかとか色々考えてました。
初日のトレーニング終了!
— Koki (@KN_JustBliss) 2019年8月13日
日本のコストコで働いてた時もそうだけど大企業ってトレーニングがしっかりしてるとしみじみ思う。 pic.twitter.com/AgbHLVvKvG
しかし、実際働いてみると大企業なだけあってかトレーニングがしっかりしていたし、同僚たちもとても優しくて職場にすぐ溶け込むことができました。
今だから言える恥ずかしい話といえば、カナダに来てからずっとクレジットカードとかデビットカードとかを使っていたので、カナダの現金の種類とか支払いの時の仕組み(roundingシステム)のことを全く知りませんでした。
それでスタバで初めてレジに立った時にお客さんにround downしているのに「え、お金足りないよ?」って伝えちゃった時は恥ずかしかったです笑
働いてみての正直な感想
働いてみての業務的な感想をあげるとすると、スタバの業務は大変みたいな感じに言われますが要は要領とか慣れの問題だと思います。
もちろん英語はある程度できる前提での話ですが、海外で働くからといって日本でのいわゆる飲食店でのアルバイトと比べるとそう大差はないと感じました。
むしろ、日本で働いていた感じで普通にテキパキ働くと、めっちゃハードワーカーじゃん!って言われたりします笑
3ヶ月に1回あるパートナー同士のノミネーションに選ばれました〜
— Koki (@KN_JustBliss) 2020年1月27日
5ヶ月しかまだ働いてないけど、日本の職場みたいに真面目に働いたらみんな認めてくれます😂 pic.twitter.com/cwoOxGZkcx
3ヶ月に1回あるthe Partner of the Quarterという店舗でのノミネーションがあるのですが自分もそうですが日本人のパートナーの方で選ばれている人は結構多いので、やっぱり日本人の仕事に対する真面目さはすごいんだと思います笑
そして確かに朝のモーニングラッシュとかは忙しいですが、日本の居酒屋でいう夜の忙しさと一緒です。
恐らく違う言語だから圧倒するのであって、業務自体がめちゃめちゃハードモードではないと思います。
ただスタバで働く上でのタスクの向き不向きはあると思います。
これは日本人に限らずネイティブのパートナーも同じなのですが、マルチタスクが苦手な人は慣れるのに時間がかかるかもしれません。
例えばラッシュの時にドリンクを作る際は1個目のドリンクを作りながら2個目のドリンクを作り初めて、3個目のドリンクのことも確認しながらお客さんともお話しをするという相当なマルチタスクが求められます。
あとはラッシュ時に冷静でいられるかとか、他のパートナーがヘマ(笑)しても忍耐強く入れるかとか色々求められることがあります。
でもそういったタスクができるだけではいわゆる”スタバのバリスタ”は成り立たなくて、お客さんとコミュニケーションをとるというタスクが最優先になっています。
恐らく、州とかエリア、店舗、ストアマネージャーによって変わってきますが、カスタマーとのコネクションっていうのが結局企業理念なのでそのスキルを求められることが多くなってきます。
ここでもお客さんとのsmall talkが上手な人とかお客さんの名前を覚えるのが上手な人とかいたりして向き不向きはあると思います。
そしてこれを担当するのがレジ(POS)の人であり、新人さんであり、恐らく働きたての日本人のパートナーとかは英語とかアクセントとか慣れない外国人の名前とかで苦労する場面なんだと思います。
正味、自分は名前を覚えるのが苦手だったのと、早くからレジは卒業していろんなタスクを振られてたので常連さんの顔はわかるけどあんまり話しをしたことがないから名前がわからない…っていうことがあり、良くありがちな名前を言って間違えてたりしてました笑
ちなみに今でもお客さんのスペルがわからないことは良くあります笑
あとは自分は運よくバリスタトレーナーといって新人の教育係もやらせていただいていたので、教育する立場のことも学ばせてもらって楽しかったです。
英語で教えることとか、個人の向き不向きとか学ぶペースを考えて教えないといけないっていうのは難しかったですが自分の成長にもなったしためになりました。
(あとは教育ボーナスも貰えたしね笑)
働いて良かったこと
働いて良かったことに関しては今度スタバで働くメリット的な記事を書こうと思っているのでそこでまとめようと思いますが、特にあ〜スタバで働いてて良かったと思ったことは以下の3つになります。
コーヒー飲めた
いやもうスタバで働く上で自分にとっての一番大きなメリットはこれにつきます笑
出勤時にいくらでもドリンクが飲める(勤務先によっては出勤/退勤/休憩時に1杯ずつだったりもします)のと、週に1回マークアウトと言ってコーヒー豆とか紅茶の箱が貰えるのは本当に最高でした。
むしろ、チップが少なかったりする分ここでベネフィットを有効活用しないと勿体ないと思います笑
コーヒー1杯が最低4ドル(カスタムして8ドルとかの時もあります笑)だとすると、自分の合計出勤回数は222回、1日に少なくとも2杯は無料で飲むと考えると、通算で1776ドル分も飲んでいることになります。
またコーヒー豆は18ドルくらいで出勤週は44週(コロナで働いてない期間は抜いてます)なので、792ドル分のコーヒー豆を無料で貰っていました。
つまり11ヶ月の間でこのコーヒーのベネフィットだけで約2500ドル分もお得をしていたと考えるととってもハッピーです笑(コーヒー大好き人間なので笑)
コロナでの対応
もちろんコーヒー以外の他のベネフィットとかも充実していてとても満足していたのですが、この今回のコロナ時の対応が素晴らしすぎて、スタバで働いてて良かったなぁとしみじみ感じました。
コロナの時に大変お世話になったのはCatastrophe pay(cat pay)と言われる災害給与です。災害で働けない場合に支払われる給与なのですが、コロナの前の自分の平均勤務時間分の給与を貰えます。
店舗がクローズして最初の8週間は働かなくてもcat payが貰えて、次の4週間は週に1度でも働けば同じくcat payが貰えていました。
しかもうちの店舗は約4週間くらいクローズしてから再開したのですが、その後の8週間はサービスペイといって時給が3ドルアップしていたので、むしろ以前より給料を貰っていた時もありました。
合計12週間もスタバからのcat payで収入が保証されていて、さらにその後の7週間は政府の財政サポートを使って週に1度でも働いた場合は平均勤務時間の給与の75%を保証することになり、合計19週間もcat payを支給していました(現在進行形)
さらにこのコロナ渦で誰も解雇しなかったという、大企業の強みを本当に実感しました。
本当にこの対応については感謝ですし、ここで働いてて良かったと思いました。
コネクション
トロントに来た時は友達もいなくなんのコネクションもなかった自分ですが、スタバで働いたことによって新たなコネクションができました。
いろんな価値観、バックグラウンドを持った人などスタバで働いていなかったら出会わなかったんだろうなぁと感じます。
特にうちの店舗では学生など若い世代が多く、その中でも(自分が大学院で行こうとしてた)UofTに通っているパートナーが多かったので、いろんな意見を聞くことができました。
なんとまぁうちの店舗のアシスタントマネはUofTのKinesiologyを専攻していて(休学中)、自分の専攻と同じだったので色々と話をすることができました。
あとは、同じエリアのいろんな店舗にファントム(ヘルプ)に行ったりしてたので他の店舗とのパートナーも繋がることができました。
そして、その頑張りがエリアマネージャーに認められて気に入られて、今回カルガリーに引っ越すにあたってカルガリーでの移籍先の店舗も見つけてくれたりしました。
また、ツイッターで自分の事を知っている人が店舗を訪れたりしてくれて日本じのコミュニティも広げることができました。
スタバではなく他のところで働いていたらまた違うコネクションができたと思いますが、このスタバで働いたことによって、このようなコネクションを作ることができて本当に良かったです。
今日で11ヶ月ほどフルタイムで働いたトロントのスタバでの勤務を終えました
— Koki (@KN_JustBliss) 2020年7月16日
みんなでカードにメッセージ書いてくれたり、エリアマネはドーナツ送ってくれたり、同期のパートナーはケーキまで作ってくれたりしました😭
カードには両面にわたってGo raptors, Bucks suckと書かれていました笑 pic.twitter.com/LRqfsaACsx
トロントでの勤務最後の日はみんなでメッセージをくれたりしてくれた最高の職場でした!
働いて後悔したこと
働いて後悔したことは正直あんまりないです笑
ただ、強いてあげるとすれば以下の2つになります。
働きすぎた
働きすぎました笑
8月に仕事を開始してから9月、10月は勤務回数がどっちの月も30回(1日2回働くこともあり)だったりして仕事をメインにして働きすぎてました。
まぁ逆に言えば最初からたくさん働いていたからこそ、いろんな事をすぐに覚えることができて良かったのですが、コロナ前までは自分のフリータイムがあんまりありませんでした。
コロナ中に急に47日間ほど仕事お休みの期間があり、たっぷりとお休みすることができましたが状況も状況だったので、もっとコロナ前にトロントで行きたい所に行ったり、国内旅行とかすれば良かったのかなぁとちょっと後悔はしています。
他の仕事をしても良かった
ワーホリのワークパーミットはオープンワークパーミットなので基本的にどこでも働くことができます。
なのでスタバでパートタイムで働いて他の仕事も経験とか新たなコネクション作りとしてやってみても良かったのかなぁと思ったりもしました。
特にスタバの給料だけではお金がない時期があったので他のチップがたくさんもらえる所でダブルワークしてたらもっと余裕ができたんだろうなと思いました(でもそうしてたらコロナの時にスタバからあんなにcat payを貰うことはできなかったのですが…笑)
スタバで働くことに興味がある方達へのメッセージ
ワーホリとかでカナダに来ている/来ようとしている人たちでスタバで働きたい!っていう方は結構多いと思います。
11ヶ月トロントのスタバで働いた自分が言えるメッセージというかアドバイスはこんな感じになります(これが全てじゃないですし働いてたから偉いという訳でもなく、単純に経験者のアドバイスとして参考にするかしないかはお任せします…!)
- 基本的にオンラインでアプライ
- レジュメ受け取ってくれるかは店舗、マネージャー次第
- 電話面接は急にくるので対策するとよし(自分は1回失敗しました笑)
- 友達紹介で雇われるのはネイティブの間では結構多い
- 日本でのスタバ(カフェ)勤務経験があるとプラスになるかも(なくても大丈夫)
- ビザは残っていれば残っているほど良き(半年以上とか)
- タイミングは大事(8月とか1月とかの学生がいなくなる時期)
- ※今はコロナの影響でまた状況が違いますが…
- 英語力はある程度必要(日常会話レベル)
- 最初はネイティブでも覚えるのが辛いことがあるから辛くても大丈夫
- 大部分は慣れ
- マルチタスクができる、ラッシュ時の冷静さ、忍耐強さがあると早く慣れるかも
- わかんないことがあったら聞く
っていう感じですね…!
もっと細かくあげるとすればあるとは思いますがキリがないので、何かスタバ関連で質問あれば質問箱開設したのでなんでも聞いてください!(普通にオーダーのカスタムの話とかでも大丈夫です笑)
別にスタバ関連だけじゃなくワーホリ全般とか大学院留学のことも答えられる範囲でお答えします!
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はトロントのスタバで約1年間働いてみて思った事を綴ってみました。
本当にあっという間の1年間でしたが濃い経験をすることができました。
カルガリーでも大学院に通いながらパートタイムでスタバで働き続ける予定ですが一応節目ということで今回の記事を書いてみました。自分が後で振り返っても面白いですし、誰かに何かしらの形で参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございます!Bye!