国際救命救急協会のCPRの資格を取ってきた話。
Hi!コンタクトをつけないで眼鏡生活をすると目が一日覚めた気がしない今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
そんな理由から普段はコンタクト派でございます。
今日はCPRの資格を取ってきたお話をしようかなと思います。
あくまでも今日の体験談とかしか書かないので、CPRについて詳しく知りたい方は調べてみてください!
そもそもCPRとはなんぞや
心肺蘇生法(しんぱいそせいほう、CardioPulmonary Resuscitation; CPR)は、呼吸が止まり、心臓も動いていないと見られる人の救命へのチャンスを維持するために行う循環の補助方法
引用:Wikipedia
簡単に言ったら、このWikiに載ってある感じですね。いわゆる、人工呼吸や胸骨圧迫(心臓マッサージ)のことです。
もうこれ以上の説明はないのですが…笑
CPRをやればどのくらい救命率が上がるのかとか、何分以内にCPRを始めた方がいいのかなど、いろいろありますが、それらを学習するためにはこんな記事なんて読まないでセミナーに参加したほうがいいです!(んじゃあ、なんでこの記事書いてるんだよってなりますが…笑)
まぁ、そのつっかかりというか、セミナーを受ける際の一助となればと思っております。
なんで受けたのか
来月は日体協ATの試験(試験自体は帰国後の来年受けます)のために日赤の救急法の資格を取るのですが、今回はIEMA(International Emergency Medical Association:国際救急救命協会)のCPR BASIC+AEDの資格を取ってきました。
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留学中に現地で学生トレーナーとしてField Experience(実習)をするのですが、それにあたって、アメリカで使えるCPRの資格がないといけないと言われたので、この資格にしました。
自分は詳しくは分からないのですが、ディレクターや大学の教授にどのCPRの資格を取ればいいのか聞いてみたところ、IEMAのがいいんじゃないかということになり、受けました。でも、やっぱり国際ライセンスとなると高い高い…
24000円しました。
日赤が基礎講習+養成講習でも3200円と考えるお高いですね。
なんか、英語のテストでいうTOEFLとTOEICみたいな関係ですね(笑)
でもやっぱり、TOEFLと同じように世界で通用する資格ですので、世界を狙っている方などは受けてみるといいかもしれません。
日本では学生トレーナーとして活動する際はCPRの資格は必須ではないと考えると、その点においてアメリカは先んじていますね。ATCの資格もマスター以上になってきているし、どんどん日本は置いて行かれるんじゃないかと不安ですが、どうなるかは分かりません。
ちなみに留学中にStrength and Conditioningのクラスも取って、そこで実際にクライアントを持ってパーソナルトレーニングをするというラボがあったのですが、そこでもCPRの資格が必須でした。
少し、話がそれてしまいましたが、実際に今日の感想というかレビューというかレポートというか、IEMAを受けた方のブログってあまりなかったので少しだけ紹介したいと思います。
セミナーはどうだったのか
一言でいうと、期待以上でしたね。(学生の身分で何をいっているんだって思われますが笑)
なんで、こんなことを言っているのかというと、受験票が届いたときに修正テープで修正が加えられていたりして、大丈夫かなぁと思ったからです笑 東京受験なのに、その修正テープの下には盛岡受験って書いてありました笑
そんなこんなで、このセミナーは大丈夫なのかなぁと思っていました。笑
でも、実際はそんなことはなく実にためになるセミナーでした。
午前:座学
9時~12時は新規の方のためのいわゆる座学ですね。なんと、新規が自分を含めて2人でした笑 なんか、多い時は教室3つ使うくらいらしいのですが、まぁ少人数クラスということで質問もしやすくて良かったです。
座学は本当に細かなことまでやりました。
これらのテキストを基に日本の病院システムについてや、CPRの歴史、簡単な解剖学、人工呼吸や胸骨圧迫のポイントなどについてみっちりやりました。
他の団体のCPRのセミナーを受けたことがないのですげ、いままで授業などでやってきた内容よりもワンランク上というか、詳細までやっていました。
例えば、人工呼吸の際の適切な吹込量は1000cc~1500ccと言われていますが、それっていったいどのくらいなの?ということ。
また、勢いよく吹き込んだり、胸が膨らんでちゃんと戻る前にまた吹込んだ場合の過換気のリスク、意識・呼吸はないけど脈はある場合の人工呼吸など、AHA(American Heart Association:アメリカ心臓協会)の最新のガイダンスを基にして詳しく学びました。
また、胸骨圧迫でも、胸の中央ではなく正式な圧点やその探し方など新しいことを学ぶことができました。
胸骨圧迫については大学の授業でHands Only CPR(人工呼吸なしで胸骨圧迫だけをする)についてや実技の授業があったので、知ってることは多かったのですが、それでも新規情報があったのでとてもためになりました。
午後:実技&試験
(国際なのに畳なのっ!?ていうツッコミは自分で心中でやったので大丈夫です)
そして、午後の実技と実技試験。ここから資格継続の方も加わり8人で行いました。
いやー、こっからのが一番ためになりましたね。
倒れている人がいたら、
意識確認⇒119番、AED要請⇒気道確保⇒呼吸・脈確認⇒胸骨圧迫30回⇒人工呼吸2回⇒胸骨圧迫・・・
のサイクルで、途中からAEDが入ってきたりするというのが実際のシチュエーションなのですが、4分以内にCPR(生存率の可能性から)を始めたいので、呼吸・脈確認まではスピーディーにしないといけません。
しかし、脈があるのに胸骨圧迫をしたりすると、逆に心臓系の疾患が起こるリスクがあるため、しっかりと確認しなければなりません。
そして、胸骨圧迫の強さ、時間、間隔や人工呼吸の吹込量、タイミングなどもしっかりと適切でなければなりません。試験管がみて判断するのは、試験管もプロなのでしっかりと判断はできるかもしれませんが、やはり人間なので100%正確とは言えません。
ですが、IEMAでは実技試験をデータ化してやってました。
データにすると目に見えて、できてるか分かるのでとても難しかったのですが、その分正確なリズムや強さなどを体験できてよかったです。
結果からいいますと、実技も筆記も一回で合格で無事に資格を取得することができましたが、実技試験に関しては継続の方でさえ、何回かトライしている方もいたのでとても難しかったです。
でも、そのおかげで、CPRまでの一連の流れや適切なCPRのやり方を体に叩き込むことができたので本当にこのセミナーを受講してよかったです。
トレーナー系の方だけではなく会社員の方もいらっしゃいました。日本では一般の方のCPR普及率は低いですが、アメリカでは本当に広がっていて、シアトルでは95%の人が適切なCPRをすることができるんだとか!
今後、IEMAのセミナーを受ける方やCPRの資格を取ろうとしている方にとって少しでも参考になればと思います!
そして、今回は習ったことは書きましたがその内容については書いてないのでそれが気になる方は是非受講を!Bye!